経歴
大学卒業後、建設部材を販売する中小企業に就職。営業マンとして勤務していたが、職場の人間関係で悩み精神疾患を発症し、休職を経て退職。体調の回復にともない、一度は復帰したものの、精神疾患への理解がない上司から心ない言葉を投げかけられ苦しむ。
また、労災など社会保険等の手続きがスムーズにいかず、「自分の身を守るためにも制度を知らなければ」と思い知る。
このときの経験から、「精神疾患や発達障害などの個性を持った人でも働きやすい職場環境をつくりたい」と思い、社会保険労務士を志す。
約2年間の勉強の末、試験に合格。社労士事務所で約1年半の経験を積む。その間、従業員一人ひとりが働きやすい環境をつくることが従業員の定着率UPにつながり、結果として企業のためにもなることを実感。
様々な個性を持つ人たちが自分らしく働ける職場環境をつくりたいという当初の思いを叶えるため、自分の事務所を持ちたいと考え始める。
そして2018年6月に「川口社会保険労務士事務所」を開業。
ここで精神疾患の障害年金の請求スキルをイチから学び、行政協力で実践を重ねていき、2022年からは精神疾患の障害年金の申請代行に特化して業務を行なっている。
障害年金の申請の際、申請者は医師などから「無理」と言われると諦めがちだが、実際は医師が無理と言っても、社労士に相談して受給できるケースが多々ある。
このような状況を改善すべく、一般の方々にも年金について理解を深めてもらえるよう、保健センターのデイケアにて障害年金の講師を務めたり、地域のお祭りで無料年金相談を開催したりなど、地域と連携しながら幅広く活動を行なっている。
仕事へのこだわり
自身も精神疾患を患った経験があるため、経験した者にしかわからない、悩みや苦しみを理解できる社労士であることが強み。
お客様一人一人に寄り添い、顔を合わせてじっくりお話を聴くことを大切にしている。
「私も社会復帰できるのではないかと勇気づけられました!」「川口先生と出会って、金銭面だけではなく、精神的な不安も和らぎました」と、お客様を勇気づけられる存在でありたいと思いながら活動している。
ビジョン・モットー
ビジョンは「精神疾患を抱えた人に限らず、多様な個性を持った人たちが、その個性を活かして活躍できる社会をつくっていくこと」。
障害年金請求を通じて、精神疾患や発達障害の人が自立して生活していく第一歩をサポートすることはもちろん、ゆくゆくは、キャリアコンサルタントとしての知見も活かしながら、再就職まで伴走していきたい。
また、精神疾患や発達障害の人が自己肯定感を高められる居場所を提供し、彼らが生きやすい社会をつくりたいと願っている。
趣味
趣味は野球観戦。東京ヤクルトスワローズの大ファンで、ファン歴30年。妻とも野球場で知り合う。
決して資金力のあるチームでなく、ファンが多い訳でもないスワローズが、強豪チームや人気チームに立ち向かう姿に勇気をもらい、自分に重ねあわせてついつい感情移入してしまう。