YASSA様のご紹介
東京都大田区に拠点を構えるYASSAS(ヤーサス)様は、就労移行支援事業所として、障害やさまざまな困難を抱える方々が職場復帰や新たなキャリアを目指すための支援を行っています。個別の能力やニーズに合わせたサポートプログラムを提供し、利用者の方々が社会の一員として自信を持って働けるよう、スキル習得や就労準備を手厚くサポートされています。
特に、利用者一人ひとりの可能性を引き出すために、職業訓練だけでなく、心のケアや制度活用のアドバイスにも力を入れており、地域に根ざした信頼ある事業所として評価されています。
研修ご依頼の経緯
YASSAS様では、利用者の方々が障害年金の存在や仕組みを十分に理解しておらず、「手続きが難しい」「自分には関係がない」といった誤解や消極的な姿勢が課題となっていました。特に、障害年金が単なる金銭補助ではなく、生活基盤を整え、社会復帰を後押しするための重要な制度であることが十分に浸透していない状況でした。
当事務所では以前からYASSAS様の利用者の方々を対象に障害年金請求のサポートを行ってきました。その中で「自分のケースでも受給可能なのか知りたい」「具体的な申請手続きについて教えてほしい」といった声が寄せられることが増えてきました。これを受けてYASSAS様より、「利用者全体に障害年金の基本をわかりやすく伝える講演を行ってほしい」とのご依頼をいただきました。
研修の内容
障害年金の申請には、複雑な手続きや専門的な知識が必要ですが、それ以上に重要なのは、制度の本質を理解していただくことです。そこで、講演では以下のポイントを中心にお話ししました:
- 障害年金の基礎知識
- 障害年金の種類(障害基礎年金、障害厚生年金)や受給条件を具体例とともに解説しました。
- 「申請すれば誰でも受けられるわけではない」一方で、正しい方法を知ることで受給可能性が広がることを強調しました。
- 申請プロセスの具体的な流れ
- 必要な診断書や書類の準備について、実際に使われる書式を見せながら説明しました。
- 書類記載のコツや、受給を阻む「よくあるミス」についても詳しく触れました。
- 障害年金の活用事例
- 過去の成功事例を紹介し、「年金受給によって安定した生活基盤を築き、就職や自立につなげた」という実例をお話ししました。
- 障害年金が「受給することが目的」ではなく、「次のステップに進むための足掛かり」であることを強調しました。
講演では、特に視覚的な理解を促進するため、パワーポイントや資料を活用しました。また、質疑応答の時間を十分に設け、受講者一人ひとりの疑問に丁寧に答えることで、講演内容をより身近に感じていただけたと思います。
受講者メッセージ
ポジティブな反応
「川口先生の熱意が伝わりました。制度の概要だけでなく、どう活用すればいいのかまで具体的に説明していただき、非常に参考になりました。」
「書類作成は難しそうですが、実際の書式や記載例を見せていただけたので、イメージがつきました。」
「障害年金が単なる補助ではなく、社会復帰のための重要な足掛かりになると知り、意識が変わりました。」
「知らなかったことが多く、もっと早く知っていればと思いました。正しい知識を得ることの大切さを実感しました。」
課題として感じた点
「食事後の午後の時間ということもあり、少し集中力が途切れてしまうこともあったかと思いますが、書類の多さに驚いていた方もいて、相談を検討している方もいました。」
「内容は十分なのですが、発言すること(突然指名されること)が苦手な方もいるので、呼びかけ返答を求められると困る方もいるかもしれません。」
担当社労士より
この度は、当事務所に障害年金についての講義をご依頼いただき、誠にありがとうございます。
YASSAS様とは川崎市の福祉事業者の交流イベントにて代表者様と知り合い、その縁でこれまで何名かのご利用者様の障害年金請求に携わっています。
今回、講義の場をいただき、お話させていただき、障害年金について、感心を持たれる方がいらっしゃれば幸いです。
一方で、いただいたご意見から、講演中の配慮が十分でなかった点も反省しています。特に、発言が苦手な方への対応や集中力が途切れやすい時間帯の工夫について、今後の講演では改善を図っていきたいと考えています。より多くの方に安心して受講いただけるよう、一層努力してまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします。